こんにちは、当サイトの管理人です。
今回は、ボーダーコリーのしつけに関する体験談をご紹介します。
しつけ方法や、その効果などがわかる体験談です。
子犬のボーダーコリーのしつけのため訓練所に通う
52歳、女性、福岡県福岡市在住です。生後6か月のボーダーコリーにしつけを始めました。訓練所に通い、服従訓練やフリスビードッグです。
6ヶ月前くらいから急に車や自転車など動くものに反応して爆走する。宅急便だけをやたら嫌い、追いかけ激吠えするようになったことがしつけを始めた理由です。
訓練所に通い、家庭犬訓練試験CD1、CD2を受験するための内容を一通りやりました。
知り合いに近所の訓練所を紹介してもらいました。しつけの効果は非常にありました。
愛犬の躾は必須です。我が家も最初は、泥棒除けの番犬くらいにしか考えておらず、主人がテレビでみたボーダーコリーが非常に頭が良いと聞いたので、躾が楽そうということでボーダーコリーをブリーダーさんから購入しました。
しかし、頭が良い=躾が楽は大間違いで、頭が良いからこそ、簡単に犬と人間の上下関係をひっくりかえそうとする犬と人間との知恵比べとなり、我が家は危うくその上下関係が真逆になるところギリギリでした。
確かに言葉もよく覚え、賢くはありますが、それ以上に人間を試すようなことができるボーダーコリー、後から考えたら「これは上級レベルの飼い主じゃないと太刀打ちできないな」と思ったのが正直なところです。
犬に対する自分の知識が間違っていて吠え癖をつけてしまった
訓練を始めて、今までの自分の犬に対する知識、「犬は広いところでノビノビと放し飼いにしたほうが良い」「犬は外につないでおけば幸せに暮らせる」「犬をケージやクレートに閉じ込めるのは虐待」。
「犬は吠える動物である」「犬は人間の食べた残りの残飯を与えておけば良い」などなど、自分が小さい頃から思い込んでいた犬に対する知識は全て大間違いであったことに進めるうちに気づきました。
まず、訓練を始めたきっかけは、ブリーダーから譲り受けた生後4ヶ月のボーダーコリーのパピーでした。
この子をまず、誤った知識で家の敷地内で放牧状態で自由に飼育を始めました。
とても人懐っこい子で、はじめのうちは近所の人からも可愛いと門越しに撫でてもらったりしていましたが、そのうち、お腹が空いた、散歩に行きたいなど要求吠えをするようになりました。
その頃からでしょうか、敷地の中で放牧状態でしたので、見慣れない車やバイク、自転車などが通りすぎるとその動きに合わせて、激吠えしながら道路に向けて平行して走り回り吠えるように…。
訓練所での目からウロコのしつけ方法
さらに苦手なものがだんだん増えはじめ、その苦手なものの中でダントツに嫌っていたのが宅急便でした。
なぜか他のトラックには反応しないのに、宅急便の音だけは自宅前に来る前200メートル位から察知し異常な動きをはじめ、宅急便が到着すると半狂乱になって吠え出す始末…。
これには頭を抱えました。そのうち近所迷惑なほどいろいろなものに吠えるようになり、前を通りかかった人やポスティングする人にまで無差別に吠えるようになりました。
「これは困った、近所迷惑になってる」と悩んだ末に行きだしたのが訓練所です。通った訓練所での経験は目からウロコな事ばかりでした。
最初は、ただひたすら左について座らせる、一緒に歩く(脚側歩行)、待たせるの繰り返しで 地味な訓練ばかり、内心「こんなのいつまでやるの?」「続けられるかな??」と思ってた時期でした。
思っていたよりとても難しく、なかなか犬は言うことを聞いてくれず、トレーナーさんとは美しいくらいの所作で動くのに、自分の時はさっぱりなのが辛く途中諦めようかと思った時期もありました。
しかし、躾の一歩で先に書いた内容は基本でこれがやれないと、さらに高度な訓練はできないということを後で実感しました。そして徐々に、犬が見違えるように変化していきました。
犬は吠えるものという間違った考え
また、犬は吠えるものと思っていたこともここで完全に覆されました。確かに犬は意思表示を吠えで解決しますが、それも必要以上に吠えさせることは犬にとっても良くないことを学びました。
吠えることでアドレナリンが出てさらに犬は興奮して吠えまくり、神経質になったり、喧嘩っ早い犬になったりもします。これは我が家の犬で立証済みでした。
いつも庭で自由に走り回り、糞尿もどこにすればいいのかよく理解せず、庭中好き放題でトイレをしてしまい、吠えまくりとやりたい放題にしていたため、だんだん興奮しやすい犬になってしまっていました。
もちろん訓練で徐々に落ち着いてはきましたが、基本幼少の頃に覚えてしまったスイッチ、「宅急便激吠えスイッチ」は完全には消えません。
訓練を卒業したのち、先生からアドバイスされ、ボーダーコリーの特性を生かしたドッグスポーツをはじめて、今では見違えるような家庭犬になってくれました。
しつけ方は家族全員で統一して取り組むことが大切
訓練を通して 痛感したことは、犬の躾は家族全員で取り組まなければならないということ。誰かが厳しく 誰かが優しくでは犬は迷い、わからなくなります。
それはコマンドでもそうです。「スワレ」と「おすわり」「シット」など各家族がバラバラに違う単語を言えば犬はさらに迷います。
一度家族で決めたことは必ず全員一致で守る、例えば「この部屋には入れない」と決めたら家族全員が毅然としてその部屋には入れないなどと、犬をしつける前に人間達の意識統一が必須だと思いました。
犬は言葉を沢山覚えます。沢山しゃべりかけてください。そして沢山触ってあげてください。
ある時は毅然と厳しく、ある時は優しく、オンとオフをしっかり使い分ける そういう飼い主になればきっとワンライフは最高なものになると思います。
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今回の体験談は以上になります。
当サイトでは、他にも多くの方の体験談を掲載していますので、そちらも参考にしてみてください。
ちなみに、管理人が一番参考にしているのは、世界で活躍するドッグトレーナー森田誠さんのしつけ法です。